月周回有人拠点「ゲートウェイ」(右)構想図(左はゲートウェイ補給機)ⒸJAXA

三菱電機株式会社(以下、三菱電機)は、宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)から、月周回有人拠点「Gateway(ゲートウェイ)」向けの宇宙用リチウムイオンバッテリーを新たに受注しましたのでお知らせします。

米国が主導する月面探査プログラム「アルテミス計画(Artemis Program)」では、「月探査協力に関する文部科学省と米航空宇宙局の共同宣言」※1に基づき、日本の貢献分野として、ゲートウェイ居住棟への機器(バッテリー等)の提供に向けた協力について合意されています。当社の宇宙用リチウムイオンバッテリーは、HTV-X※2の開発・製造で培った有人安全要求※3を満足する高性能な機能を有しており、高度な技術と国内外の衛星向けに多くの納入実績を持ち、それら全てが正常に運用されていることで高い信頼性が評価され、今回の受注に至りました。アルテミス計画における当社の宇宙用リチウムイオンバッテリーの受注は、居住・ロジスティクス拠点Habitation and Logistics Outpost(HALO)向け、国際居住棟International Habitation Module(I-Hab)向けに続いて3例目であり、これまで日本が担当した全ての宇宙用リチウムイオンバッテリーの製造を当社が担当しています。

また三菱電機は、Maxar Space Systems(本社:米国 コロラド州)から、同社が開発を担当するゲートウェイの電気・推進エレメントPower and Propulsion Element(PPE)向けにも、リチウムイオンバッテリーセルを受注し納入しています。

当社は今後も、長年培った宇宙用電源機器技術を最大限に活用し、アルテミス計画に貢献していきます。



  • ※1

    2020年7月10日に日本と米国の間で署名されたアルテミス計画に関する共同宣言

  • ※2

    H-II Transfer Vehicle(宇宙ステーション補給機「こうのとり」)の意志を受け継ぐ次世代の無人補給船で、国際宇宙ステーション(ISS)等へ食料・水などの物資や機材を届ける目的と、技術実証のためのプラットフォームとして活用する目的を持つ

  • ※3

    有人宇宙活動に使用される宇宙機等に対して適用され、搭乗する宇宙飛行士の安全を確保するため、特有の仕様条件が求められる

お客様からのお問い合わせ先

三菱電機株式会社 防衛・宇宙システム事業本部 宇宙システム事業部
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